2月28日の千葉日報の記事にスマホ依存のことが載っていました。スマホ世代の中学生、高校生、大学生などの病気かと思いきや、最近では小学生にもスマホ依存が拡大しているようですよ。気になりますね。
スマホ依存とは
スマホ依存とは、スマートフォンの所持者が「スマートフォンが手放せない」状態になり、1日のほとんどをスマートフォンを使って過ごしてしまったり、自分自身がするべきことをそっちのけでスマートフォンを使用してばかりいる状態をいうそうです。
スマホ依存が小学生にまで拡大
国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)のネット依存専門外来では、患者の7~8割が中学生、高校生、大学生だったそうです。最近では小学生も受診に訪れるそうです。スマホ依存を疑って受診してみたら、診断で注意欠陥多動性障害(ADHD)やうつ病がわかる時もあるそうです。
成城墨岡クリニックの場合(東京)
ネット依存と診断された患者の数が急増しているそうです。2013年は285人で、2008年からの6年間で約3.5倍もネット依存の患者が増えたそうです。平均年齢は17.8歳ですが、最年少は10歳の小学生がいるそうです。
墨岡隆院長は、友人同士で常に連絡を取り合わなければ不安でしょうがなくなる『きずな依存』が増えていると分析しているそうです。
常にスマホをいじっている子に対し心配する親
小学生のスマホ・携帯電話の所有率が4割近くに
内閣府の調査では、2013年に小学生のスマホや携帯電話の所有率が小学生の3分の1以上、4割近くまで伸びてきているそうです。
総務省の調査では、休日にスマホでネットを利用する時間は10代が3時間を超え最も長く使用しているそうです。
かつてネット依存だった女性の場合
中学1年の時から4年間依存症に陥ってしまった女性は、こう振り返っています。
親に何を言われようとも、自分が(依存を)問題だと気付かないかぎり、ぬけだせなかった」
お風呂やトイレ以外はスマホのゲームやチャットに夢中になり没頭し不登校になってしまったそうです。しかし、信頼できる教師との出会いがあったので現在は克服できているそうです。
ネット依存や啓発に取り組む民間団体「エンジェルアイズ」代表の話では
この2年間で子どもがスマホを常にいじっていて心配という声が多く寄せられるようになったといいます。
視力の低下や肩こりといった症状がでたり、スマホの使い過ぎを指摘したら逆上して怒り始めたりする場合は依存が疑われるといっています。
また、
「親がラインなどを常に利用すると、子どもがまねて依存するきっかけになる」
と注意を促しているそうです。
スマホ依存の症状
①長時間同じ画面をみることで肩こり、頭痛、視力低下などがあらわれるそうです。
②睡眠時間を削ってまでもスマホに夢中になることで自律神経のバランスが崩れてしまうそうです。
③睡眠時間を削っているために朝起きられなくなってしまうそうです。
④朝起きられず、遅刻が増え次第に登校することができない、不登校ひきこもりになってしまうそうです。
自分依存かどうかチェックできるサイト
私は大丈夫かしら?我が子は大丈夫かしら?少し不安になってしまったあなた、病院を受診する前にぜひチェックしてみてはいかがですか?
子どもにスマホ・携帯電話を持たせる前にすべきこと
我が子をスマホ依存にさせないために何をすべきでしょうか。
学校や自治体の講演会などでも、「可愛い我が子をスマホ依存にさせないために、スマホを持たせる前に家庭でルールをきちんと作ってみましょう。」と勧めています。
親が一方的に「守れ」みたいな上から目線のルールではなく、子どもと一緒にルールを作ることが大切だそうです。その約束を守れなかった場合のルールも子どもと一緒に決めることも大事だそうですよ。
また、子どもの年齢によって細かくルールを決めることも必要だそうです。(夜の使用は何時までという約束は小学生、中学生、高校生で異なる)
私の考え
スマホを子供に持たせてしまった私たち大人も、スマホの使いかたを客観的に見てみることも必要であると考えます。自分が思っている以上にスマホを使用している時間が長いかも知れません。子どもは親のまねをすぐしますから、親のスマホの使用時間が長いと子どもも真似てズルズルと長い時間使用してしまっていることもあるかもしれません。
調べものができたり、息抜きにゲームができたりと便利に使用できるスマホですが、親自身が1日の使用時間を守り自分を律することが出来ないと、子どもたちにいくら注意しても説得力がなくなってしまいますよね。
私たち親自身もたまにはスマホの画面から目を離して、子どもたちと体を動かしたり、普段より長い時間の会話を楽しんだりしてみてはどうですか。こうした行動が子どものスマホ依存を減らす一助となるかも知れませんから。