2月25日、今朝のテレビ朝日「グッド!モーニング」で、ラッコが見られなくなってしまうかも。とちょっと気になるニュースを目にしましたので調べてみました。
お腹の上で貝を器用に食べるラッコ、ブームの時はコマーシャルにも登場したことのあるラッコ、可愛らしいあの姿にとても癒されますよね。
そんな可愛らしいラッコが近い未来、国内で見られなくなってしまう背景にはどんなことがあるのでしょうか。
世界中で生息数が減っている
海洋環境の変化・・・生息数が減っているのは海水温が高くなっている他、海水の汚染があるようです。また、毛皮をとるための乱獲により生息数が激減しているそうです。
国内の輸入がストップしている
ラッコの主な生息地は主に北太平洋の大型海藻が繁茂する、水温2℃から15℃の冷たい海にいるそうです。アラスカやロシアの海域に多く生息していましたが、両国もラッコの保護のために輸出をストップしてしまったのだそう。
ワシントン条約で輸出国の許可なしでは取引をしてはいけません、と謳っていることも一因のようです。
アメリカからは1998年、ロシアからは2003年を最後に日本への輸入はされていないそうです。
繁殖の難しさも
①国内のラッコの超高齢化(出産適齢期を過ぎている)
15歳以上のラッコが増えている
②相性が悪くて妊娠しない
水族館同士でラッコを貸したり借りたりすることで繁殖させる努力をしたが思うように妊娠しない
出産まで至ってもすぐに死んでしまうケースも
ラッコはとってもデリケート
移動のために保冷車を使って移動するが環境の変化に対応する能力が弱く低体温症にななってしまうこともあるのだそう。
輸送中のストレスで死んでしまうこともあるようです。
ラッコの世界でも草食化が?
草食男子、すっかり定着してしまった言葉ですが、ラッコの世界でも草食化がみられるようです。でもこれは国内で繁殖した、国内生まれの国内育ち限定のラッコにみられる現象だそう。世代を重ねるにつれこの現象が顕著になっているそう。
野生のオスは「はなさないぞ!」とばかりにメスの鼻に噛みつきながら交尾をするのに対し、生まれも育ちも水族館のラッコはメスに拒まれるとすぐに交尾を諦めてしまうこともあるそう。
ラッコがいる水族館
今年1月時点で10施設14頭しかいないそうです。
茨城県 アクアワールド茨城県大洗水族館
東京都 サンシャイン水族館
神奈川県 横浜・八景島シーパラダイスアクアミュージアム
新潟県 新潟市水族館マリンピア日本海
石川県 のとじま水族館
大阪府 海遊館
三重県 鳥羽水族館
和歌山県 WAKAYAMA Adventure World
兵庫県 神戸市立・須磨海浜水族館
福岡県 マリンワールド海の中道