最近肥満気味の子どもが増えているそうです。30年前と比べると約2倍の数字で、約10人に1人が肥満に該当するそうです。
そして子どもの肥満をそのままにしておくのは危険らしいです。
なんでも40代になる前に心筋梗塞や糖尿病になるリスクが高まってしまうそうです。
また高度の肥満では、子どものうちから糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を発症してしまうのだそうです。
早くからそのような病気を発症してしまうのはかわいそうですよね。
そうなってしまう前にできる対策を調べてみました。
子どもの肥満度を知ろう
うちの子太っているから心配・・・。なんて思っている方は、まず子供の肥満度を計算してみて下さい。太ってると思っていても、ぎりぎり標準体重だった、なんてこともあるようです。
肥満度(%)=(実際に測定した体重-標準体重)/(標準体重)×100
で表せるそうです。
面倒だな、と思ったら身長と肥満度の判定が可能 竹田子どもクリニックのサイトで性別、年齢、身長、体重を入力すると自動計算してくれます。
20%以上 | 肥 満 |
20%以上~30%未満 | 軽度肥満 |
30%以上~50%未満 | 中等度肥満 |
50%以上 | 高度肥満 |
子どものメタボチェックしてみよう
ちゃんとしたメタボのチェック基準があるそうです。
①腹囲(小学生75㎝以上、中学生80㎝以上)
または腹囲÷身長=0.5以上
②中性脂肪の値が120㎎/dL、HDLコレステロールが40㎎/dL未満
③収縮期の血圧が125mmHg以上、拡張期の血圧が70mmHg
④空腹時の血糖が100㎎/dL
①に該当し、なおかつ②から④で2つ以上当てはまる場合はメタボだそうですよ。
もしメタボだったら改善するためにできる対策
①肥満専門外来を受診する
小児の肥満の診療が可能な病院が日本全国に約20施設ほどあるそうです。
病院なびで検索できます。
◎外来で聞かれることいろいろ
★病気の家族歴
★出生体重
★母親の妊娠しているときの病気
★本人の幼児期の運動体験
細かく聞かれるわけは、子どもの肥満の原因が胎児期の環境を含めてさまざまで、それらを探る必要があるからだそうです。
これらのことから肥満の原因をさぐり、子どもに合った治療をしてくれるのです。
朝食を食べなかったり、睡眠時間が短かったり、運動不足などが子どもの肥満原因の多くを占めていることがわかっているそうです。
治療方法には肥満の治療法は肥満度や生活習慣によって
●生活リズムの改善指導
●食事療法
●運動療法
●薬物療法
などがあるようです。
受診することで適切な対策を考え助言してもらえます。
※子どもの頃に肥満があると大人になっても肥満になりやすい傾向があるため子供のうちに肥満を解消することが重要です。
②子どもと一緒にウォーキングを習慣に
肥満を解消するために子どもだけで取り組むのは辛いものです。
歩数計をつけて大人と一緒に歩いて、「すごいねぇ、こんなに歩いたんだね。」などと言いながらほめてあげるとともに毎日記録をしていくことで、嬉しくて続けられる子どもが多いそうです。
大人と同じ距離を歩いても、子どもは歩幅がすくないので大人より歩数が多くカウントされるので子ども優越感を感じ、もっと歩こうという気持ちになります。
③食事を大皿ではなく、小分けにして出す
子どもが何人もいたりすると、大皿料理で出すほうが手っ取り早く後片付けも簡単です。
しかし、これが食べ過ぎのもとになるそうです。
ひとり分の料理を小皿に盛ることで、食べ過ぎの防止になるそうです。
④よく噛んで食べる
よく噛んで食べる、できれば一口30回噛むとよいそうです。
よく噛むことで満腹中枢の働きで、たくさんの量を食べなくてもお腹が満たされたように感じるそうです。
⑤スマホやゲームの時間を制限や家庭でのお手伝いを促す
今どきの子どもはこのゲームに充ててしまっている時間が長いかも知れません。
ゲームの時間を制限して、今までゲームに充てていた時間を他のことをする時間にあてるようにしたらよいと思います。
その時も親から「ちょっとお手伝いお願いできる?」のように、親がやっていることを手伝わせるとよいそうです。
まとめ
過度の肥満は専門外来にかかって治療を受けたほうがいいですが、肥満のほとんどが生活習慣の改善とともに改善されるようです。
子ども一人では無理なことも、家族みんなで協力して毎日の運動を習慣にすることはもちろんですが、ゲームの時間を制限したり、食事の提供の仕方を大皿料理から小皿に盛り付けるなどの工夫で運動不足の改善や食べ過ぎを防止したりできそうです。
心筋梗塞や糖尿病を発症しないように、早めに対処できたらいいですね。